OK!工事くん 今日も飛び込みセールスマンのお話しです。
飛び込み営業マン クリスマスイブに流れるjingle bell rockは招かざる客になる。
私の勤めた会社は社員異動が頻繁に行われました。
日々の飛び込み営業のプレッシャーをシャワーのごとく受けながら、
そして人を試すかのように異動も頻繁に行われていきました。
それも半端ない異動です。
全国津々浦々に支社があるわけですからどこにとばされるか予想もつきません。
常に澱むことを嫌う職場です。
支社の売上、個人の売上が低下すると必ず異動を行い活性化させていきます。
そういう中で家族と離れて飛び込み営業をしていると、どんなに強い人間でも戦えなくなる時期があります。
私はjingle bell rockのメロディーが流れる12月に入ると営業のテンションがかなり落ちたように思います。
一人の営業マンとしても管理者の立場になってもそれは同じでした。
部下がこの時期に家族を故郷に残して、見知らぬ街でjingle bell rockの音楽が流れる夜の時間帯にピンポンを押している事を考えると何とも言えない気持ちになります。
それでも社員は家族の為、飯を食う為に戦うのです。
社員一人一人に戦わなければならない理由があるからです。
まあそれは分かっていてもやはり人間は弱い生き物ですから……。
私はjingle bell rockから逃れたくてこの時期は街中から郊外の田園地帯や海辺のある地域にテリトリーを移して戦っていました。
何故か? 自分の弱いセンチメンタルを払拭させる為、jingle bell rockを聞きたくなかったからです。
1年365日 12か月間戦う中での営業心理として12月は最終月の終わりです。
このクリスマスイブが過ぎれば年末年始の休暇となり家族が待つ故郷に帰れるという思いが営業力を低下させます。
携帯電話から聞こえてくる家族の声が真夏の戦いを乗り切った男達を弱気にさせるのです。
真夏の暑い戦いとは違い心の中でようやく今年も暮れていくという気持ちが街中で聞こえるjingle bell rockが営業マンの心を揺さぶるのです。
私にとって1年で一番飛び込み営業をしたくない日がクリスマスイブでした。
お客様にとってもクリスマスイブの日にピンポンを押す営業マンは招かざる客でしょう。
今は飛び込み営業をやらなくなった私ですが、未だにjingle bell rockはトラウマになっています。
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