元請 L株式会社


OK! こうじくん salesmanship practice story
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OK!工事くん 今日も飛び込みセールスマンのお話しです。
飛び込み営業の仕事は10人入社すれば11人退職する。
これでは誰もいなくなってしまうような見出しですが、感覚的にはそのような感じです。
私の働いた職場はそういう職場でした。とにかく厳しい現実が待っています。
飛び込みで営業活動している会社にこれから身を投じて働こうとしている人はこのブログを読んで腹をくくって仕事に励んで下さい。
①軍隊式の朝礼が待っている。
私が在籍していた会社の朝の風景です。
社訓 胆5訓 実践行動24箇条の美学 白板に記された昨日の契約本数を全員で唱和する。
各自一人一人が決意を述べる。それも大声で腹から声を発する。
管理者の激が飛ぶ! 毎朝こういう雰囲気で朝礼は続きます。
何故このような朝礼をしていたのでしようか?
飛び込みの現場 例えばマンモス団地に入ればアプローチアウトの連続なのです。
冷たい声 冷たい視線 怒り 留守 そう言う断り文句が速射砲のように飛んできます。
真夏の営業、真冬の営業、雨中での営業、寒風吹く中での営業、猛吹雪の中、それが夜間まで続くのです。
テリトリーは営業マンの心を常に揺さぶり続けます。
テリトリーに入れば孤独との闘い、朝の朝礼は己を鼓舞する為に行う儀式となっていきます。
それともう一つは営業マンにはON OFFの切替が必要です。
セ-ルスマンは常にプライベートでの重荷を引きずって会社に入ってきます。
今日一日成果が出るか、出ないか不安の中。職場に入る瞬間から気持ちを切り替えていく必要があります。
プライベートの悩みを吹っ切るような真っ白な気持ちでテリトリーと対峙していかないと負けてしまいます。
入社間もない時期、この様な職場の雰囲気に馴染んでいけない社員は辞めていきます。。
最初、私もこの儀式に圧倒されましたが日々成長していく中で自然と受け入れていきました。
②歩合能力主義で働くというプレッシャーが入る。
入社時は社会保険も固定給の給与も保証されます。しかし飛び込みセ-ルスの世界はやはり数字、業績です。職場の雰囲気がただ飯食いは許さないという暗黙の空気があります。そこがサラリーマンとして働く営業マンとの違いです。
日々決算という意識。
今日ダメだったら明日頑張ればよいという気持ちでは時間の無駄になっていきます。
時間は無限ではありません。人生もそうだし営業の世界も同じです。必ず1か月という締め日がきます。再度言いますが明日頑張ろうではダメなのです。一日全力で頑張りその一日一日の積み上げが営業マンの自信に繋がっていきます。
験を踏まえこの世界で飯をくっていけるという自信です。
給与明細をみて自分のモチベーションが上がるのか下がるのかが決まっていきます。
他人からのプレッシャーも入りますが戦うのは他人ではありません。常に弱い心を持つ自分自身との戦いなのです。
売れないと生活ができないという不安。
新人社員はこのようなプレッシャーに押しつぶされ辞めていきます。
③訪問販売であるという現実がそこにある。
訪問販売=悪 確かに世の中には悪質リフォームの業者もいます。
私は人を騙して営業活動などしたくもありませんし、またそういうお給料で家族の生活を支えたいとも思いません。
ただ飛び込みセ-ルスの現実は厳しいという事を伝えたいのです。
いい大学を出て知識があっても売れません。バカでも売れません。感性を磨きプロフェッショナルな技術が最終的には必要とされてきます。
それだからこそ、逆にとても面白い仕事でもあるのです。
頭が良くて知識があって何らかの理由で飛び込みセ-ルスという仕事を選んだ人。
現実の厳しい世界に身を置いた時に、その屈辱感に耐えられるのかどうかが問われてきます。
たいていの人間は木端微塵に崩され辞めていきます。
①で説明をしたようにテリトリーに出れば自分との闘いになります。
世間の目、自分の仕事にプライドをもつ前に、ほとんどの人達が屈辱感を味わってそこで終わってしまいます。
テリトリーに着けば孤独、断り文句の連続に叩きつぶされていく人が大半です。
職場のシステムの問題もありますが物を販売するという現実の世界の壁が立ちはだかるのです。
お客様の立場から考えるとプライベートの時間に勝手にチャイムを鳴らされる訳ですから断って当たり前のはなしです。
しかしこのお話は本当に厳しいお話でしょうか?
私は厳しいとは思いません。
資金を投じて設備投資をする、人を採用してお給料を払う立場経営者になればもっと大変な仕事になります。
そのことを考えれば失うものはありません。
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OK!工事くん 今日もセールスマンのお話しです。
42年前の話です。学校を卒業後、金融機関で勤めた時の初任給が7万3円。
それから10年29歳で転職、飛び込みセールスの世界に入り初めていただいたお給料が手取り
48万円ぐらいだったと思います。
入社後20日足らずの日数で稼いだ給料です。
19万8千円の太陽熱温水器を18本販売しました。1契約3万3千円の歩合。
サービス品や税金などが引かれた手取りの金額です。
今の時代のように銀行への給与振り込みではありません。
末締めの翌月20日支給、給与が支払われる日の夜はいつもより早く営業マンは事務所に集まります。
それでも商談が終わってからの集まりですから夜の11時頃です。
管理者がその後一人一人に現金の入った封筒を手渡していきます。
全員が自分の机に戻りその場で封筒の口を切り万円札を数えていきます。
品格も品性もない事務所の雰囲気です。
間違いはないのかと小銭迄確認していく者。
ある営業マンは笑みこぼしながら封筒を縦に机の上に立てるのでです。
1ケ月間の戦った戦果が自分の生きた証のようにそこにある。
私はと言えば封筒をあける勇気もなく、ただ手に握った紙の厚みが確かにこの手の中にあると実感したまま、
ほのかな感動を感じていました。
早く家に帰りたい! この気持ちを待っている家内と分かち合いたいと思いながら、
急いで自宅に帰った事を覚えています。
深夜1時ごろ遅い夕食膳の前で給与袋を置き、二人で見つめていると「家内が言います。いくら入っているの?」わからんと私。私は封を切って読み始めました。
1枚2枚3枚と読んでいきます。数えて48万と・・いくら。 そのあとの沈黙。
その給与袋を仏壇の前に置き二人で手を合わせ感謝した事をいまだに覚えています。
結局はそのお金は使わずに全額定期預金にしてしまいました。
10年間のサラリーマン生活のなかでノルマを達成しても何も変わらなかった人生。
評価されていくのに時間がかかるサラリーマン生活。
いつしか私は羊のような心になっていました。
群れていると安心感があるのです。ノルマを達成しても達成しなくても給与は貰える。
ぬるま湯体質から抜け出せない歯がゆい自分がいた事を。
家内と二人共稼ぎをしていけば小さな幸せを手に入れる事はできた。
しかし男としては面白くない人生。
それと比べれば第2の人生はリアルな世界。 弱肉強食の世界。
売っていく人間がトップに立つ。
リ-ダ-は売る人間でないと説得力がない。給与日に万円札を数える風景。
私はこの夜、この会社で必ずトップになってやろうと決心しました。
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OK!工事くん 今日もセールスマンのお話しです。。
上記のような質問をされればどう答えますか?
私は迷わずに女の為に働くと答えます。 失礼女房です。
今まで好き勝手に生きてきた私、今となって思えばたいしたこともない人生でした。
単身赴任生活18年、夫のいない家を守り続けてきた女房に対し償いをしなければなりません。
家族の為に働いてきたことも事実ですが、何か欠け落ちている空白の期間を埋める必要があります。
少し照れますが一人の女に老後の人生を全て捧げたいのです。今まで家族の幸せと言いつつ
身勝手な押し付けのような働き方。残り少なくなってきた人生は、一人の女の幸せを願って全てを捧げる思いで働く。それが私のセールスマンシップです。
夫婦二人の時間はこれから確実に失われていきます。残り少なくなっていく日々を不安のない中で過ごさせてやりたいのです。
私はセールスマンとして死ぬまで働こうと思います。
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OK!工事くん 今日もセールスマンのお話しです。
あれこれ30年前のお話しです。
飛び込みセールスの会社に入社をし面接から4日目の朝を迎えていました。その日はどしゃ降りの雨、販売するのは太陽熱温水器、営業商品研修もないまま毎日帰宅するのは深夜、身も心もズタズタになっていました。
期待していた転職はこんなはずじゃなかった、面接で騙されたかと思いつつ。
今日契約が上がらなければ会社を辞めようと決意、全力を出し切ってダメだったら仕方がないと自分に言い聞かせながらこの仕事をあきらめようと思っていました。
テリトリーに到着し飛び込み開始1時間 2時間 3時間がとあっという間に過ぎていきます。
夕方5時現地で8人のメンバーが集まりリ-ダ-に状況報告。
契約がとれていない社員は私ともう一人の新人だけ。
リ-ダ-に嫌味を言われ。第2ラウンドに突入。雨は小雨になり夜間営業。
夜の訪問は本当に辛く寂しく孤独です。自分との闘いです。訪問する気持ちになれずに歩いていると公衆電話BOXがみえました。公衆電話BOXに入り女房に連絡をすると私の身体を労わる声が聞こえてきました。
今日も契約がとれていない事を告げ電話機を置くと情けない気持ちで一杯になりました。勝手に退職を決断してしまい。たった一人の女性も幸せにできずにいる男。
頑張れない私がここにいるのです。生きていくことは大変だと実感しつつ自信が崩れていく自分に涙がこみあげそうになります。
時間は夜の21時、2班8人が集合しました。
私より10日前に入った新人さんも何とか契約があがり、ついに私一人。
もう1班は帰社し私の班のみ居残ることに、そしてリ-ダ-から厳しい激が飛んできました。お前の契約が0だから俺たちの班は帰社できない!全員オーダーでないと帰れない!今日は何としてでも契約をとれ!お前がとれるまで俺たちはここで待っている!。
こんな時間からまだ飛び込みをやれと言うのか!怒りの中でその日の第3ラウンドが始まりました。プライドを粉々にする激に私の気持ちにも怒りでスイッチが入りました。それではとことんやってやる!という怒りです。灯りのついた家のチャイムをピンポンピンポン、もしくはいきなり玄関の前にたちこんばんわ!の繰り返しです。
断られ惨めな気持ち、正直訳が分からない気持ちになってしまいました。膝まで雨に濡れびしょびしょの中飛び込みをしていると1件の玄関の扉があいたかと思うと奥様の声が聞こえてきました。
あなた昼間も断ったのにこんな時間に訪問してくるとは嫌がらなのかとお叱り。
まったく言い訳できません。
私は何処をどう回っていたのかもわからなくなっていたのです。リ-ダ-から激をうけたことで意地になっていた自分が正気に戻った瞬間でした。
平謝りに謝っていると奥からご主人様の声が聞こえてきました。お前こんな時間に何を売っているんだ?玄関口にやってきて座り込んで私をみています。
私はすぐさまお詫びをし聞いてくれるような不思議な雰囲気が漂ったいたので間髪を入れずに無我夢中で商品の話しをしました。
ご主人様は立ち上がり奥に向かって何かをとりにいき。玄関口に戻ったご主人様は片手に印鑑を指先で持ち一言どこに判を押すのかと。
えっ!ここ、ここです。ここにお願いします。と、私はセールスト-クもくそもない対応でクレジット用紙一括払いの印鑑欄を指先で示しました。
で工事はいつ設置してくれるのかとお客様の声。
とっさに明日でお願いしますと答えました。ご主人様はニヤリと笑いホンマようやると一言。最初はこんな深夜に何を売りに来たのかと疑ったがお前の(^-^)を見ると悪い奴ではなさそうだし話を聞いてみると確かによい商品だだし、お前の必死しゃべる姿にに心を動かされたとよと言っていただきました。
お客様のご自宅を出て住宅街の坂道をかけていくと深夜12時を過ぎていました。
集合場所にたどり着くと車中でリ-ダ-が待ってくれていて、オーダー報告をするとビックリした表情でお前契約上がったのか本当かと喜んでくれた事を思い出します。
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