飛び込み営業マン 男たちの挽歌。

OK!工事くん 私の独り言です。

自分で言うのも何ですが私はキャンセルを食らわない営業マンでした。

またノルマがどんなにきつくてもテンプラオーダーは出した事がありません。

と言うのも私が勤めた会社はプレッシャーがかなりあり、営業マンの中には

苦しまぎれにテンプラオーダーを出している人達もいたのです。

しかし、その私にアドバイスをしてくれた男がいます。

『お前テンプラオーダーを出さないと潰れるぞ』という忠告をしてくれたのです。

その忠告をしてくれた男が田上龍一という男です。

田上さんは熊本出身でまさに九州男児でした。彼は酒を飲むとふるさとの話しをよくしてくれました。

熊本県水俣市不知火町が故郷で酒を飲むと不知火町のイカ釣り舟の漁火が

何とも言えないぐらい美しい風景だと語ってくれました。

その美しい海の街、不知火町は過去に水俣病発症という悲しい出来事があり

田上さんの身内にもそういう患者がいたことを話してくれました。

私が新人で和歌山で仕事をしていた頃です。入社3か月目に田上さんは四国松山から転勤で和歌山へ赴任してきました。

役職は支社の管理職です。

赴任する前にこの男の噂が伝わってきていました。まさに狂人のような男として恐れられていました。

赴任当日の朝、朝礼時間になっても田上さんは現れません。

全員背筋を伸ばし緊張感の中で待っていると我々の背後の扉が開いたかと思うといきなり挨拶もなく、

朝礼が始まりました。度肝を抜く朝礼で不安の中でテリトリーに向かって飛び出して行った事を

昨日のように覚えています。

人の心を揺さぶり人をその気にさせる。 この男は初日の出会いから営業マンの心臓を鷲掴みにしたのです。

今日は契約をとらないと帰れない、どうなるかわからないという一日の始まりです。

私は正直この管理者の下では務まらないと早くも感じた瞬間でもありました。

しかし、私の予想は裏切られました。

この男は狂気じみたところもあったのですが彼から発する訓示は飛び込み営業マンにとってその日の戦いを

奮起させる得体の知れない言葉が飛んできます。

他の営業マンはこのプレッシャーに耐えきれなくてテンプラオーダーを出す者もいました。

また田上さんはそれを許し見て見ぬふりをしています。

私も最初は耐えきれないプレッシャーの中で必死に契約を追いかけていましたが、日々田上さんの人柄に触れていく中で

プレッシャーよりも心地よい気分で仕事ができている自分に驚きを感じていました。

そんなある日の夜、仕事が終わりラーメン屋で田上さんと飲んでいると田上さんが私に言いました。

お前真面目やな、お前みたいな営業マンとは出会ったことがない。みんな苦しまぎれにテンプラオーダーを

出して潰れているがお前は1本もない。全て工事まで完了しているには驚きだと言います。

しかしこの職場で長く続けるにはテンプラオーダーも必要悪だと教えてくれました。

その夜の言葉は優しく私の心に伝わってきました。私の人生の中で出会った事のない男です。

普通のサラリーマン人生を送っていたら巡り合っていない男だったと思います。

訪問販売の職場は玉石混交でいろんな男達が集まり消えていきます。

その男たちがしのぎを削って戦い勝ち上がっていく中でダーティではあるが魅力的な男が管理者として存在していました。

残念ながら彼の評判はあまりよくなく、残念ながらある事で社長の逆鱗にふれ解雇される事になりました。

最後の勤務地は名古屋だったのですが、解雇された時にもまったく金がなく大分へ引っ越しをする費用もない状態でした。

私に連絡が入り家族の引っ越し費用30万を貸してくれと言われました。その金は返ってきてはいませんが

私にお金には変えられない大切な事を教えてくれた男でした。

人は彼の事を悪く言います。私は男の優しさを感じさせてくれた人だったと今でも思っています。

その後、家族と離婚をし亡くなったと聞きました。

 

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン 母を泣かせる営業マン。

OK!工事くん 今日も私の独り言です。

飛び込み営業マン 母を泣かせる営業マン。

東京の下北沢支社は24時間風呂事業部の販売拠点でした。

この事業部は太陽熱温水器の一戸建て狙いとは違い、主に都心の集合住宅をターゲットにしていました。

私は新規事業部の責任者として立川支社、中野支社、そして下北沢支社と拠点開設の展開をしてきていました。

当時は会社の知名度もあり求人募集をすると300名400名と新規支社開設一期性として面接の求人募集が集まってきた時代です。

営業マンの採用も個性的な人材がたくさん採用できた時代です。会社には勢いがあり、人はまさに玉石混交の職場となっていました。

ある朝、緊張した雰囲気の中でこれから朝礼が始まろうとしていた時に事件は起きたのです。

男5人がいきなり事務所に乱入してきて社員のK君をいきなり連れだしていきます。

社員K君が逮捕されたのです。

何事が起きたんだと戸惑っていると、すぐさま刑事が私に話しかけてきました。

K君んは詐欺行為をはたらいたという事で逮捕しますと言います。

私の心に動揺が走り、どこで詐欺をしたのか……。

お客様に迷惑を与えていないだろうか……。

いきなりハンマーで頭を殴られた気持ちになりました。

とりあえず朝礼をやめ、社員を送り出した後に刑事さんの話しを聞く事にしました。

K君は中野支社の一期生で入社をしてまだ3か月目の社員でした。

話が巧みでこれから伸びていきそうな営業マンになると思い、私が下北沢支社へ連れてきていました。

そこそこの数字を叩きだしていたのです。

刑事さんの話しでは、入社前に横浜のスナックで詐欺行為をしたと説明をしてくれました。

K君の実家は八王子だったのですが会社の寮に入居していて、ようやく居場所が判明したという訳です。

それから数日経ったある日にお母さんと弁護士が事務所に訪ねてきました。

お母さんは涙ながらにK君の事を語り始めます。

K君のお父さんが他界したあと一人息子を大事に育ててきたそうです。

一生懸命働いて大学まで卒業させたのに、今回の逮捕がまだ理解できないで苦しんでいると言います。

お母さんは元教師をしていた事も話されました。

女手一つでしっかりと育てたのに何故という思いです。

K君は横浜あたりの飲食街で肩書は弁護士を名乗っていたそうです。

弁護士という肩書で名刺を渡し飲食代の付けをためて踏み倒していたと聞かされました。

弁護士は裁判が始まるのでK君の嘆願書を書いてほしい、

そして出所後にこの職場でもう一度受け入れてほしいとの頼みです。

お二人のお話しを聞く中で、歎願書のお話しは引き受ける事にしました。

後日、このお母さんと同伴をして警察署から小菅の東京拘置所に

K君の面会に行くことになり差し入れもしてあげました。

面接から出会ってまだお互いの事が理解できていない社員に

何故ここまでする必要があるのかと自分でもよくわかりませんが

お母さんの気持ちを察するれば短い間柄でもこれも縁だと思ったのかもしれません。

こういう職場で働いているといろんな人間模様があります。

ハッキリ言って履歴書と面接だけでは見抜けない人もいます。

私なりにどのような社員であろうと最後まで見届ける気持ちがないと

集団を束ねていく事はできないと思っています。

K君は出所後に別会社へ勤め飛び込み営業を始めたのですが

上手くいかず退職をしました。

それから数年経ち、K君はまた同じ過ちを繰り返したという話しを人伝に聞きました。

今度は違う肩書での詐欺行為だったそうです。

あのお母さんは……と思うと何とも言えない気持ちになりました。

本当にバカな奴だ。 いまだに苦い思い出として残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験3章。 

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験3章。

三重県松阪市からかなり郊外で数十件の家並みを発見した時のお話しです。

季節は12月に入っていた夕暮れ頃です。

私は契約を上げたい一心でテリトリーを探していました。

たぶんジャンバ-を着ていたから少し寒かった日だと思います。

山を後ろに背負った感じの何件か古びた家並みを見つけたのです。

前のテリトリー新興住宅街での訪問活動は惨敗でした。

このままではコケル。 私は焦って営業車で移動をする事にしたのです。

営業車を飛ばしテリトリーを探していると、この家並みの風景が飛び込んできたのです。

いける! これは決まるぞ。と、 直感的に感じるものがありました。

飛び込み営業を経験していくとやはり匂いというか直感的な勘が働きます。

山を背に南側の道路へ向かって数十件の家が建ち並んでいる風景です。

販売する商品は太陽熱温水器。

狙えそうな家が2~3件あると判断しました。

しかしここは全て叩こうと自分に言い聞かせ飛び込みを開始しました。

最初の訪問で予感が見事に的中し1本契約があがりました。

時間にして40分足らずで決まったのです。 ご夫婦そろっていい人でした。

二人とも工事を楽しみにしている雰囲気があったので、お客様にどこか紹介して

くれるお家がないかと尋ねてみる事にしました。

奥様が私達の後ろの家はいとこだから寄ってみなと言われました。

それともうひとつアドバイスをいただきました。

奥のどん突きの家はご主人が難しい人だから止めておけとのことでした。

そしていとこのお家も決まりました。

1件目の奥様が玄関口までついていってくれての商談です。

正直言ってクロ-ジングはまったく必要ありませんでした。

奥様が途中からお話しをしてくれて契約が決まりました。

一緒に設置しょうという事になったのです。

これで満足してはならないと自分に言い聞かせて他の家もまわる事にしましたが、

残念ながらあとの何件かはやはり警戒心があって断られました。

最後に残ったのはどん突きの家です。少し離れた平屋のあの家です。

奥様の止めておいたほうがよいというアドバイスもあったのですが

ここは飛び込み営業をする人間の性です。

全て叩こうという意志を貫徹する為に訪問する事に決めました。

すっかり暗闇になっています。

田んぼのあぜ道をトボトボと歩いて坂を上り玄関口までたどり着いたのです。

あれっ。 やけに静かだな、家族はいるのかなと?  思いながら、『ごめんくださ~い』

『こんばんわ』と大きな声をかけていると家の中から入って来いと呼ばれました。

入っていくと薄暗い畳の部屋でご主人が一人酒を飲んでいました。

何の用だと質問をされたので訪問目的を伝えると。

むくっと立ち上がり静かにこちらに歩いてきます。

顔見ると相当酔いが回っている……。

嫌な感じだなと思いつつ予感は的中しました。

次の瞬間胸元を蹴り飛ばされました。

まさか蹴り飛ばされるとは思っていなかったので一撃で

私は土間に尻もちをつき驚いていると『とっとと帰れ!』怒号が飛んできました。

言い返したくはなかったのですが、これは暴力です。

いくらお客様でもと思いつつ腹立たしい気持ちが襲ってきます。

何て言い返したのかは覚えていませんが、しかし訪問したのはこちらの都合です。

酔っ払っている相手に喧嘩をしても始まりません。

ここは早々に退却しょうと思い家を出ました。

悔しい気持ちが冷めない中で歩いていると

先程のアドバイスが今さらのようにわかった気がします。

頭が怒りで一杯になり歩いていると今度は背後に何かの気配を感じました。

誰かが私の後を追いかけてきます。 振り返ると野犬が2匹。

野犬2匹が唸り声をたてながら私に襲いかかろうとしています。

そのうちの1匹があたかも挑戦権を得たように前へでてきます。

これはヤバイ ヤバイ 襲われると思いつつ、今度は怯む訳にはいかないと自分を奮い立たせ

わっぁ-と大声を出しながら追い払う振りをして前へでました。

その行動に野犬2匹は一瞬怯んだのです。

それを見た私は野犬相手に追いかける勇気もなく、

全力で坂道を駆け下りて逃げたのです。

危なかった!  危機一髪が2度も続きました。

契約が2本もとれた現場でしたが最後にこういう結末が

待っているとはと夢にも思っていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験2章。

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験2章。

奈良支社に転勤をしていた頃の話しです。

その日は三重県名張市で飛び込み営業を行っていました。

私のチ-ムと山下のチ-ムと同じテリーでランダムに打ち合いをしていました。

他のメンバ-も含めて5人です。

築年数10年前後の住宅街での飛び込み営業です。

テリトリー設定が上手くいきチ-ムでかなりオ-ダ-が上がっていました。

気を良くした私達はこの勢いでさらに契約を求めていこと思っていました。

営業活動は波に乗る事がすごく大事です。

早い話しメンタルが売上にかなり左右します。

勢いがある時はそこの結果で満足をしない事、貪欲にオ-ダ-を追い求める事が大事です。

夕暮れ近く、ある平家の立派な家が私の視界に入ったので飛び込む事にしました。

飛び込む前に遠くでこちらを見ている山下の姿が一瞬目に入りましたが

気にもせずに突撃をしました。

玄関口から『こんにちは!』と威勢よく声をかけたところ

あっ! と言いながら奥様がどうぞと言います。

主人が中にいるので上がって下さいとの事です。

座敷に通されると床の間に何故かいくつものちいさな提灯がズラリ。

部屋には額縁がずらりと飾られた着物姿の男たちの写真です。

他にも飾り物と置物があります。

普通の家には置いていないものばかりです。

その空間は別次元の雰囲気が漂っていました。

そうです。

ここは任侠さんのお宅だったのです。

ご主人が私を待っていました。

座敷に通され今更逃げるわけにもいかず、

ここは開き直ってクロ-ジングを仕掛けました。

そしてすんなり契約となったのです。

肩透かしにあったような気持ちでいると

横で奥様がものすごく喜んでいます。

ご主人曰くお宅の営業マンが先ほど来て若い者に説明をしたらしいが

スタスタと帰ってしまったよ。

で女房にその事を話すと以前からソ-ラ-は設置したいと

考えていて残念がっていたんだ。

そう思っていたところへ再びお前さんがまた飛び込んできたと

笑みを浮かべながら説明をしてくれました。

契約書に印鑑と署名をいただいて

すがすがしいしい気持ちでそのお宅を出ました。

住宅街の坂道を下っていると脇から

山下さんが駆け寄ってきて心配そうな顔でおいどうだった?

あそこのお家はやばかっただろうと私に言いました。

そうとうやばかったですよ。

太陽熱温水器2台連結の契約をいただきました!

私は笑顔で最高のお客様でしたと答えました。

それもクレジット一括払いでした。

山下さんは本当か?

俺はヤバイと思い外見でお客様を判断してしまい早々に退却したんだ。

先入観でクロ-ジングを躊躇するな! クロ-ジングという引鉄をひく時には迷う事なく打て!

それでお前が入宅しているところをみかけたので

ヤバイと思ったが時既に遅くお前は入ってしまい

心配をして俺はここでお前が出てくるのを待っていたんだぞ。

山下さんには心配をさせてしまったのですが、

このご夫婦は本当に礼節礼儀に欠けることなく

私のような営業マンを受け入れてくれました。

忘れる事ができないお客様になったのです。

いいお客様だったのでクレジット契約の審査を少し心配をしましたが

一発OKでした!    納得です。

 

 

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験1章。

飛び込み営業マン 現場で体験した冷や汗が出る恐怖体験1章。

飛び込み営業マンを経験するといろんなエピソードを体験します。

ちょっと怖い冷や汗が出るお話しを紹介します。

営業活動中の暇つぶしに読んで下さい。

バットを持った男が猛然と前方から走ってきた! らどうする。

和歌山の橋本市に高野口町という町があります。

そこで飛び込み営業をしていた時のお話しです。

私含め3人で営業活動をしていました。

春日和の穏やかな日におきた冷や汗が出る怖い体験でした。

その日は車を止めて1件1件丁寧にロ-ラ-活動を行っていました。

すこし坂道が多い町なのですが、その坂道を気持ちよく歩いていると

坂のてっぺんから男の怒鳴り声が、お-いこらぁ~! 待てぇ~! 猛然と男が走ってきます。

『待てぇ~』と言われても私は逃げている訳ではありません。上っている訳です。

その手にはバット バットを握りしめて猛然と走ってきます。

私はあれ?  何だろうと思い。

後ろを振り返ったところ誰もいません。

えっ!  ひよっとしたら私 私の事……。

と思った瞬間、男との距離が縮まり私の前に立ちはだかっていました。

考える暇もなく、目の前に来た男は今まさにバットを振ろうと身構えて

私に向かってお前『こらっ!』と叫びました。

直感的に身の危険を感じながらも、平然と切り返しト-クを放っちました。

相手の気を威圧する思いを込めて『どうされました! ご主人!』と問いかけました。

男はお前かと私に言います。

俺の家に訪問をし女房に捨てセリフを吐いただろう。

それでようやく襲ってきた意味が理解できました。

ひょっとしたら他のメンバーがやらかしたかと不吉な気持ちになりながらも、

ご主人さん落ち着いて下さい。

どんな服装でしたかと問うと、返ってきた答えはジャンバーを着ていたと言います。

ご主人さん私ジャンバー着ていませんけど。

あっ本当やな!

誰かとすれ違ったかと聞かれたので、いいえと答えました。

そうかすまなかった。人違いだと詫びてくれました。

それでご主人様はまた坂道を下っていきました。

ふっとため息をついた私でしたが、私には心あたりがありました。

少し前にふとん屋の訪販とすれ違っていました。

確かにやつらはジャンバーを着ていたのです。

本当に危なかったところでした。

その後、ふとん屋はどうなったやら……。

しかし、こういう事は本当に残念なお話しです。

飛び込み営業マンが絶対行ってはいけない行為が、テリトリーでの捨てセリフです。  最低の営業マンの行為です。  人間としても失格。

 

 

 

飛び込み営業マン 反社会的勢力から軟禁を受けたちょっと怖いお話し。

飛び込み営業マン 反社会的勢力から軟禁を受けたちょっと怖いお話し。

私が39才の時に体験したちょっと怖いお話しです。

本部の事務所に支店長から連絡が入り、

戸惑った声で社員が軟禁されていますと報告が入ってきました。

これからお客様のところに出向こうと思っていますが、

お客様はもっと上の人間を連れてこいと言っています。

電話でお話しをしましたが一筋縄ではいかぬ相手のようですと報告をしてきました。

どうしましょう?

どうするもこうするもないとにかくお客様宅に行こうとなりました。

営業マンはどうやら3時間ぐらいお客様宅に軟禁されており、

困り果てて連絡が入ってきたみたいです。

商品の取付工事が済んで1カ月近く経過したのですが、

最初受けた説明とは違ったというのがクレームの内容です。

お話しをした感じではかなりヤバイお客様のようです……。

そんな嫌な話しをさんざん聞かされながらお客様宅へに向かう事になりました。

 

ちょっと緊張した思いでドアのインタ-ホ-ンを鳴らしたところ。

どうぞという声がきこえたのでドアをあけました。

奥の方から入って来いと言われたので入っていくと社員がぽつりと座っています。

周りに男が4人と奥様らしき女性が一人いて社員を囲う格好になっています。

相手の言い分は1カ月近く使用してみたが思ったより電気代がかかるという事でした。

たぶん営業マンの説明不足もあったのだと思います。

営業マンは今までのいきさつを聞き終えた後でお詫びをし、

結果引き取りをさせていただきランニングコストの電気代も

お支払いをさせていただきますと説明をしたとの事でした。が、

どうもそれでは納得できない話しになっていました。

相手に手土産をお渡ししてお詫びをかさねて行いましたが

それだけでは誠意が十分ではないと言います。

相手の言い分は誠意を見せろという事です。

と言いますとどういう事でしようか?  と私。

誠意を見せろと相手がまた言います。

私はしらを切りこうして誠意を見せています。

申し訳ございませんがお客様の誠意の意味合いがどうもわかりませんと私。

そんな会話で午後の1時頃に入宅してから

時計をチラッとみると4時を過ぎています。

営業マンは可哀そうに7時間もこのお家にいます。

奥様が苛立った言葉で私を責め立ててきます。

あなたわかるでしょう?   誠意が何かと言うぐらいは。

要は金額を言えという話しです。 誠意というのは当然お金の事です。

私は頑として誠意の意味がわかりません。と答えます。

もしお金の事でしたらいくらが誠意の金額になるのかもわかりませんと

最後まで押しとおしていました。

さらに1時間ぐらい経過したと思います。

奥様が静かな声で100万。

100万が誠意やと言いました。

ご主人様は無言。

周りの男たちは黙ってこちらの出方を見ていました。

私はしばらく沈黙をした後、わかりました。

100万ですね。

お支払いできるかどうかわかりませんがとりあえず

今日のところは帰らしていただきますと答えました。

相手も分かったという事になりようやく解放されたのです。

外へ出て冷たい風にあたった時、

ようやく緊張感がとけたような気分になりました。

支店長が私にどうするんですか?

100万円用立てするんですかと聞いてきたので アホ!

渡す訳ないやろ!

私はタクシーを止めて運転手さん渋谷警察署にお願いしますと伝えました。

……。

後日、渋谷警察署から夫婦を逮捕したと連絡を受けました。

警察の報告では 彼らは(ご主人達は)

東京の○○系列の○○会という○○集団の組長でした。

これでようやく安堵した気持ちになれたのですが、

実はこの話はこれで決着がつかなかったのです。

あまり詳しくは書けませんがまた記事にしたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン 事務所で体験したちょっと怖いお話しです。

飛び込み営業マン 事務所で体験したちっょと怖いお話しです。

私が37才の頃、福島県の郡山支社に1カ月半近く

代理管理で長期出張をした時のお話しです。

急に管理者の体調が悪くなり現場管理ができなくなったとの事でした。

ピンチヒッターで大分本社から郡山支社へ代理管理に入りました。

当時、郡山支社の事務所は3Fどん突き奥のフロア-を借りていました。

普段はエレベーターを使い3Fに上がるのですが深夜は正面玄関が閉まってしまいます。

どん突き奥のフロアーから反対側まで通路を歩き

セコムの入った非常用ドアから階段で下りて帰ります。

深夜12時を過ぎるとどこのテナントも帰ってしまいます。

仕事が終わるのはいつも深夜の12時13時になります。

事務所のドアに施錠をした後、

静まりかえった通路を反対側まで歩いていきます。

赴任早々に何か嫌な予感……。

背中に鳥肌が立ち、

誰かが張り付いてついてくるような、嫌な感じを受けていました。

 

施工社員が現場から帰りミーティングを行い、

いつも帰る時間は7時~8時ごろになります。

営業は早くて10時遅いと12時回ります。

私は毎晩12時を過ぎてから帰るのが日課でした。

赴任し数日経過した頃、

夜一人の時間帯になり管理職の椅子に座りオ-ダ-報告を待っていました。

つい疲れて椅子に座ったままうたた寝をしていた時です。

薄い肌色の優しい手が私の右肩に見えました。

誰が起こしに来ているのだろうと思いつつも身体がうごきません。

先ほど帰ったはずの施工社員が向こうで楽しそうに雑談しています。

あれ? おかしいなぁ帰ったはずなのにと思いつつ身体が動かないのです。

声もでません。

気がつけば、全身金縛りになっています。

それから悶えている間にふっと我に返ったら、深夜の静かな事務所に私一人です。

あぁぁ疲れて夢を見たんだなと思いました。

その日の深夜はいつも以上に静かな通路を歩くのが

嫌になった事を覚えています。

翌日の夜また同じ事がおこりました。

そして翌々日もです。

金縛りはだんだんとひどくなり昼間の時間帯にも

眠気が襲ってきたとき金縛りになりました。

部屋に帰り夜寝る時も金縛りで身動きができなくなるなります。

深夜事務所にいると必ず右肩に手が置かれているのが感じます。

それは間違いなく女性の手でした。

誰かが事務所に入ってくる影も夢うつつの中で見えるのです。

幻覚か……

よほど自分は疲れ切っているなと感じる日々がつづいていました。

ある日、昼間事務所の壁に祭られている神棚でも

掃除をしてみるかと思い榊を買ってきました。

神棚を覗いた時です。 あれ?    写真?

1枚の写真が神棚に置かれていました。

その写真を見た瞬間、鳥肌が全身に走りました。

この女性の手だ!

と直感的に感じたのです。

悪寒するような感じて写真を手にとり

写真の裏を見たら何か書いています。

戦時中この女性は愛しい相手に自分の思いを

写真の裏に書き綴って相手に送っているのです。

戦争に行った愛しい人への思いがびっしりと書かれていました。

写真の女性は和服姿の美人でした。

本当に綺麗な女性でした。

今この記事を書きながらも顔がはっきり浮かんできます。

今この瞬間も鳥肌がたちます。

この写真の件を職場の社員に尋ねたところ退職した社員が

地元の戦争記念館からあまりにも綺麗な女性だったので

悪さをし失敬してきたとの事でした。

捨てる訳にもいかず神棚に祀ったのです。

人間としてに恥じるべき行為です。

結局はもとの場所にお返ししました。

それ以降、私の右肩に女性の手が見えることはなくなり、

金縛りに苦しむ事からも解放されました。

彼女は私の肩に触れ何を懇願しにきたのでしょうか?

 

前任者の体調が悪くなったのも……

 

いまでもあの女性の写真ははっきりと思い浮かべる事ができます。

戦時中、あの女性の思いは愛しい人に伝わったのでしようか。

ふっと時々そういう事を考えます。

 

今年も庭からクマゼミの泣き声が聞こえてきます。

セミは3週間ぐらいは泣き続けて生きるそうです。

今年の夏も熱くなりそうですが、

戦争のない時代に人生を過ごせたのは幸せとだと思いたいです。

 

 

 

 

飛び込み営業マンが考える施工請負会社としての仕事の流儀。

OK!工事くん 今日は施工の管理業務のお話しです。

飛び込み営業マンが考える施工請負会社としての仕事の流儀。

商品を販売するのも施工という形の無い仕事を請け負うのも

salesmanshipが私の軸になっています。

今回 ある大手メ-カ-の年間表彰を受賞する事になりました。

全国の施工店が集う年次大会での受賞が決定しました。

受賞は『管理業務品質部門』最優秀賞という事です。

この歳になってもこういう受賞は嬉しいものです。

仕事に対する普段の心構えを評価されたと思っています。

今回は施工会社における管理業務に関する

私が3つ守っていることを書かせていただきます。

仕事にはスピード感が不可欠。

東進スクールの林先生のセリフ『いつやる! 今でしょう!』

仕事も一緒です。

仕事の後倒しは絶対やってはいけません。

どんどん前倒しでやる事が大事です。

仕事の依頼者は投げた案件に対しての回答が

早ければ早いほど仕事が上手くいくと思っています。

仕事の依頼者に対し思いやりをもつ事。

下請けという立場でお仕事をさせていただいておりますが

私は仕事依頼者様には媚びを売らないと決めています。

理不尽な要求があった相手にはハッキリとNOが言えます。

それで取引が終わるのであれば縁がなかったと思います。

仕事は欲しいけど自分達の心を安く売らないという矜持です。

一番大事な事は元請け下請けという立場を超えて、

お客様によりよい商品価値をお届けする事が私達の仕事だと思っています。

その為に正確な情報を一刻も早く依頼者に返す事。

それで依頼先の仕事が上手く運べばお互いにハッピーになれます。

仕事依頼先に対し思いやりをもって行動する事が大事です。

施工会社はサ-ビス業だと認識する事。

私は職人ではないので依頼を受けた仕事の施工はできません。

請負った施工という商品に付加価値をつけて販売したいと思っています。

その付加価値は信頼というサービスです。

施工が完成できれば良い訳ではありません。

あの施工会社に頼めば安心できるというお付き合いです。

その為の努力は惜しみません。

1年365日24時間、相手からの連絡は受けるという姿勢で仕事をしています。

アントニオ猪木の名言『いつ何時、誰の挑戦も受ける』

いつでも戦う体勢がとれる準備ができるように心がけています。

スピード感、思いやり、サ-ビス精神が

付加価値として施工の完成時に含まれていればまた

仕事依頼が自然といただけると思っています。

そのような気持ちでお仕事をさせていただいております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン 終身雇用? もうそんなの忘れたよ。

OK!工事くん 今日もちょっと気になるお話しです。

飛び込み営業マン  終身雇用か?   もうそんなの忘れたよ。

 

トヨタの社長が「終身雇用は難しい」という記事が最近話題になっています。

いよいよ日本社会も変わりつつあるのかと心配する声が若い人の間でもあるみたいです。

若い世代からするとあのトヨタという事になるのでしょうか?

しかしトヨタはよく頑張ってこられたと思います。

若い世代の人達と違い、私たちの世代は金融機関の再編やバブル崩壊後の西暦2000年までの時期に大企業がバタバタ倒産していく姿をこの目で見てきているのでいまさら終身雇用云々は遠い昔の話しに聞こえます。

当時、山一証券、北海道拓殖銀行、長銀、カネボウなどの破綻があり、世の中には失業者が溢れていました。

会社が倒産しなくても毎朝新聞を読むとリストラの記事ばかりというありさまです。

会社は社員を守ってくれる事はないと実感しました。

世の中の厳しさを身に感じて生きてきたわけです。

バブル崩壊後の当時は非正規労働者が世の中に溢れて本当に

人生を台無しにした人達はたくさんいます。

それとは逆にバブル全盛の時期は非正規雇用を求める人達もたくさんいました。

世の中が景気がよくて会社の雇用にしばられたくないという人達です。

若い女性の方にもそういう働き方を希望する人もたくさんいました。

バブル崩壊後の非正規雇用とは随分中味が違いますが、

時代の景気によってこうも働き方の見方が変わるのかなと思います。

この日本の社会から終身雇用がまったくなくなるかは別として、

トヨタも個人も食っていかないといけない事だけは確かです。

私は単身生活18年を終えて和歌山に帰郷した時にこう考えました。

これからはできるだけ身軽になり、一人で生き抜く方法を考えようと思いました。

和歌山に帰った頃は48歳です。

地方での再就職を考えた場合、

給与も福利厚生も整った職場などあるはずもありません。

私にとって残された資格は目に見えない資格。= 販売するという営業です。

これだけで通用するのかと思いつつ、この年齢まで何とか生き延びてきました。

人間、誰も頼れないと覚悟を決めればあとは何とかなるみたいです。

人は強くないから常に誰かに頼りたい。

もしくは会社に頼りたいという気持ちになっていきます。

私なんかは失うものなどないという気持ちになってから、

逆に強くなったような気がします。

案外そういう気持ちで仕事をしていくほうが上手くいくみたいです。

いつも心で思っています。

お前食えなくなったらどうする?

とりあえず明日から何か売ればいいだろう……と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び込み営業マン salesman 大黒摩季と和歌山コンサートで出会った。

OK!工事くん 今日もちょっと気になるお話しです。

飛び込み営業マン salesman 大黒摩季と和歌山コンサートで出会った。

 

2019年7月19日 大黒摩季の和歌山コンサートに女房と行く事になりました。

女房が大黒摩季ファンで女友達とこのコンサートにいく予定になっていましたが、

突然、友人が入院する事になりピンチヒッターとして私の当番となりました。

内心、大黒摩季か……と思いつつ。

矢沢永吉だったら喜んでいくのにな、

ぐらいの気持ちで女房と和歌山県民会館へと向かいました。

最近、あまり名前も聞かないし

コンサート会場もあまり人が入っていないだろうと思いつつ。

1時間前に会場に着いた訳です。

うん?  なんか人が多い、私の疑いはまったく外れて会場は超満員です。

開演と同時にいきなり全員総立ち3時間。

盛に盛り上がってガンガンのコンサートになりました。

見渡せば周りは昭和生まれの観客ばかりです。

大黒摩季も50才という年齢で圧倒的なパフォーマンスで私達に鼓舞します。

おばちゃんパワー炸裂のコンサートになりました。

 

ここで少し、話が変わるのですが、

コンサートは1部2部の開演前に大黒摩季の

販売ビデオをステージ会場の大きな映像で見せられる事になります。

えっ! いきなりこれかいと笑いながら最初は観ていました。

大黒摩季の上半身背中部分が露出したバスタオルが5000円以上したものから

小物類まで楽しめるグッズの一つ一つを大黒摩季がセ-ルスするという映像です。

1部開演前、最初は冷ややかに見ていた観客でしたが

2部開演前の映像では和みに変わり欲しそうな雰囲気で見ています。

1部でのコンサートはフルスピードでガンガン飛ばした後、

トイレ休憩を挟んだあとのセ-ルス映像です。

観客は熱気から少し開放された気持ちになった中で、

ロッカー大黒摩季は違う設定でセ-ルスウーマンになりセ-ルスを演出しています。

メガネをかけビジネスス-ツでさりげなくセ-ルスを実演します。

それから2部に入り。

また2部は度肝を抜く演出でAIの世界から人類を救うという

コンセプトで無事コンサートを終えました。

観客は全員興奮冷めていません。感動 感動のコンサートで幕は閉じられました。

帰りはそのグッズがバンバン売れていました。

観客は興奮した酔いがさめない中でグッズを求めています。

ベテランロッカー歌手大黒摩季の生き様を見せられた思いです。

たくましいなぁ。

やるな大黒摩季。

コンサートは50才の彼女が最後は足がもつれるようなところまで自分を追い込んて゛歌いまくり。

その生き様に感動すら覚えます。 あのハイヒールでよくあそこまで全身で歌える。

観客は感動するしグッズの一つでも買いたくなるファン心理です。

飛び込み営業マンも同じです。

相手を感動させる営業をやるべきだと思いました。

歌手になり、ある程度の名声を得た人間だったら売り子はやりたくないと思う。

大黒摩季も同じでしょう。

しかし、人生の修羅場を経験してきた

大黒摩季は自ら先頭に立ちチ-ムの生活を支えているのです。

綺麗ごとでは飯は食っていけません。

やはり売らないとダメなんです。

好きな歌も会場が満員になってこそ夢が継続していくのです。

 

会場で彼女からこういうお話がありました。

18才の頃、北海道から自分は天才だと思い東京へでてきたが、

東京では凡人だったと言われて何度も心が折れそうになったと言っていました。

アイドル歌手が全盛期の頃、歌いたくない歌もサイボーグになって歌ってきたと……。

それでもあきらめずに心はロッカーだと信じてやってきたと言っていました。

その彼女の生き様が会場を満員にしているのでしょう。

 

また大黒摩季に会いにコンサートにいきたいと思わずにいられません。

恐るべしsalesmanshipをもった彼女でした。

本当にこの夜は彼女から勇気をいただいたと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

かんぽ生命保険 赤信号 みんなで渡れば怖くない法令違反。

OK!工事くん 今日もちょっと気になるお話しです。

かんぽ生命保険 赤信号 みんなで渡れば怖くない法令違反。

 

飛び込み営業マンのsalesman shipを語る私にとって、

かんぽ生命保険、不正販売の記事を読むたびに怒りがこみあげてきます。

次から次へと、かんぽ生命保険の不正販売の実態が明るみになっています。

営業の新人募集を行い、募集で入ってきた若手に郵便局の顧客リストからアポをとらせ、営業インストラクターという上司がクロ-ジングを行う同行営業が明るみになってきています。

同行営業で地域の高齢者宅に訪問をし詐欺まがいの営業手法で高齢者相手に保険契約を獲得をする。

『相手の暮らしより、自分達の数字を上げることしか考えない営業』とヤフーニュースの記事に退職をした若い社員のコメントが書かれていました。

私が最も嫌う営業手法です。

新人社員にアポを取らせてクロ-ジングを行い。  歩合を折半するシステム。

業績の評価は上司で、その後のクレーム処理や責任は新人の部下に背負わせてしまうという

何と卑劣な販売手法でしょうか。   最悪としかいえません。

こういうことが上場企業で平然と行われていたのです。

この企業の社長や役員達は自分達の部下がやっている実態が見えなかったはずはありません。

全て見て見ぬふりをし会社ぐるみで『赤信号みんなで渡れば怖くない法令違反』をしていたのです。

自分達の業績の評価だけを考えて、人(高齢者)が不幸になっても平気なのでしょうか?

自分達のエリート意識の暮らしが確保できれば満足なのでしょうか?

世間知らずでどうしょうもないエリート集団だと思います。

自分達の手は汚さずに上から下へ下へと汚い事を下ろしていく郵貯グループは組織として腐敗をしてると思わずにいられません。

まったく働いている社員も可哀想です。

日本郵政グループがこういう事をするのかと、今でも信じられません。

自浄能力のないトップは早々に自ら辞職し。

国民の信頼を得るような日本郵政グループにもどってほしいと切に思います。

 

かんぽ生命保険のル-ル無き営業活動。

OK!工事くん 今日はちょっと気になるお話しです。

かんぽ生命保険のル-ル無き営業活動。

 

いつの日から、日本はこんな倫理観のない国になってしまったのでしょうか?

かんぽ生命保険の契約高を上げたい、社員は歩合の手当を獲得したい。

目標達成する為に、手段を選ばないという手法が世間から批判されています。

新聞記事に掲載されている、新規保険契約2年以降のキャンセルが多発している要因は、

ノルマの達成と歩合を確保したいという思惑が蔓延し

お客様に不利益となる契約が多発しているとのお話です。

そのお客様の中には高齢者の方々がたくさんいます。

かんぽ生命保険の営業マンが郵便局の顧客情報を片手に

アプローチアウトのない恵まれた環境での営業活動。

信頼し今まで郵便局とお取引をしていただいている

高齢者に弱者販売をしていた実態と言われても仕方がありません。

何故?  このような詐欺まがいの企業が日本に蔓延しているのでしょうか?

そう思いたくはありませんが、 まったくやっている事は

オレオレ詐欺、悪質リフォームの営業マンと同じ感覚です。

お客様に対し信頼を裏切るような行為は断じて許されるものではありません。

目標達成の為には手段を選ばないのでしょうか、それが正義なのでしょうか?

企業の販売に対する行為、個人の営業マンとしての行為も、全てsalesmanshipが問われています。

販売活動にはル-ルがあり、絶対に侵してはいけない事があります。

人を騙してまで自分達の食い扶持を稼ぎたい。

人を不幸にしてまで自分達の繁栄や生活を築きたい。

このような営業活動はsalesmanshipの精神から外れます。

セ-ルスマンは販売プロセスに責任を持たねばなりません。

セ-ルスマンは正々堂々と戦う勇気を持たねばなりません。

セ-ルスマンは汚く稼いだ金で家族を養ってはなりません。

そういうプロセスを得て人格が形成されていきます。

企業はそういう倫理感(salesmanshipの精神)のもとで、社員を戦力化させることが大切です。

大きな看板を背負って顧客情報を持ち、素晴らしい商品ももっている訳ですから

salesmanship精神が宿れば売上達成は必ずできます。

それが残念です……。